母を思ふ [四方八方話]
川の流れる音を聞きながら、
母は何を思っていたのだろうかと、考えていた。
川が流れる音は大きく、
まるで雨が激しく降っているぐらいの音。
小さい頃はその音が怖くて眠れなかったこともあった。
兄が川に落ちたこともあったっけ。
よく家族旅行で行った場所。
その旅館は今も変わらない佇まいでいる。
もうワタクシが十代も後半の年齢になると、度々母は一人で湯治に行っていた。
行くと一週間ぐらい帰って来ない時も。
昨夜は母も聞いていた川の流れる音をずっと聞いていた。
川の音を聞いていると何も考えないでいられることに気づいた。
きっと母も何も考えない時間を楽しんでいたのかもしれない。
母は何を思っていたのだろうかと、考えていた。
川が流れる音は大きく、
まるで雨が激しく降っているぐらいの音。
小さい頃はその音が怖くて眠れなかったこともあった。
兄が川に落ちたこともあったっけ。
よく家族旅行で行った場所。
その旅館は今も変わらない佇まいでいる。
もうワタクシが十代も後半の年齢になると、度々母は一人で湯治に行っていた。
行くと一週間ぐらい帰って来ない時も。
昨夜は母も聞いていた川の流れる音をずっと聞いていた。
川の音を聞いていると何も考えないでいられることに気づいた。
きっと母も何も考えない時間を楽しんでいたのかもしれない。